次の作業は膝アーマー。
HGEz8の膝アーマーにプラバンを巻いていた。MGみたいに見えるよう、両サイドを鉄板で挟んでるふうにするために1mmに切ったプラバンを巻いていた。とても苦労した改造であり、失敗作だ。
幅の図り方が雑で左右の太さが違う。そして今日はその仕上げだ。プラバンを巻いたことにより生まれた隙間を埋めるのだ。プラ板と元パーツには大きな隙間があるし段差もある。元パーツと違う角度でプラ板を貼り付けたからだ。膝アーマーのパーツは下にいくにつれて少し細くなっていた。だが、両サイドをプラ板で挟んで鉄板に挟まれてる風にするのなら鉄板同士は平行なほうがかっこいい。だから元パーツよりも末広がりでプラ板を貼った。
プラ板とプラ板に挟まれた空間、鉄板と鉄板の間の部分にしたい太さにプラ板を切り、そのプラ板をまずセンターに仮止めして、それに沿わせて両サイドのプラ板を貼った。とても大変だった。そしてそれの辻褄を合わせるため両サイドを削って左右の太さが変わってブチ切れて今にいたる。
そして今日はそれによって生まれた外側の段差を埋めることにした。太い上側に幅を合わせたので下側はプラ板だけが飛び出している。そこをパテ埋めする必要がある。まず第一の問題はなんのパテを使うかだ。ポリパテ、だとこんな少量の段差だと盛りすぎて削りまくりでめんどくさそう。エポパテ、も別に段差を埋めて平らにするだけだから使うメリットはない。なので今回は瞬間接着剤(waveのハイスピード低粘度)にベビーパウダーを混ぜることにした。以前YouTubeでそれで瞬着パテのようになるというのを見たのだ。
適当な紙の上でベビーパウダーと瞬着を混ぜて盛り下がっている部分に盛り付ける。なんというか感触的にそれはただそこに乗っけてるだけのようでちゃんと定着しているのか心配である。前にやった時はそれでもちゃんとくっついたのだが、前回よりも面積が広めなので心配になる。なのでその上からもう一度瞬着を垂らした。今度はがっつりとパーツに瞬着が染み渡っている感じがする。こんなもので定着具合が変わるのかはわからないが、安心感というものは見た目の雰囲気で生まれるのである。そしてそれに気分を良くした俺は更に思いつく。
「あれ? これもうパーツに瞬着まぶしてそこにベビーパウダーまぶしたらよくない?」
というわけでそうすることにした。一発目のパテで埋まらなかった部分に瞬着を垂らし、そこに指でつまんだ瞬着を練り込むようにこすりつける。一分ほどたってから粉を叩くと、そこにはただベビーパウダーが接着剤で貼り付けられたバーツの姿があった。白い粉の塊がパーツにくっついている。そしてどうせこれから削る。
「あれ? ベビーパウダーいらなくない?」
今度はもうベビーパウダーやめて瞬着だけを垂らして削る。十分だった。小さな隙間なら、ただ瞬着を垂らし削るだけで十分消えた。
ああ、そうか、追加要素っていうのは足りないって思って初めて足せばいいんだな。
なんてことを思った時にはもう服が粉だらけで指先にはベビーパウダー入りの瞬間接着剤がカピカピとこびりついていた。